6月16日午後7時から9時まで、理事会・専門委員会が開催されました。質疑応答の一部を簡略にお知らせいたします。
@工事の進捗状況について
問 | 当初の予定工期からの遅れは、どの程度か? |
答 | 「約10日の遅れです。既報のとおり、下地の補修が、予想をはるかに上回る作業量となったためです。」 |
問 | 7月上旬に予定していた足場解体が、10日以上ずれ込むと、暑い日も、窓が開けられないのか? |
答 | 「ベランダ側を最優先で施工しており、6月末をめどに作業を終わらせて、南面だけは先行して足場シートを外す予定です。物干し金物も復旧して、洗濯物も干せるようにしようと、打ち合わせしております。6月17日から、窓のビニール養生を始めますので、うっとうしいとは思いますが、2週間後には、ベランダに自由に出られるようになります。」 |
問 | 契約外の工事は、発生しているか? |
答 | 「足場を組んで、実際の作業にかかってから、ベランダ側ルーフドレーンの割れを発見して3本取り替え・最上階通気口のプラスチックフードの破損取り替え・角形換気フード防虫網の取り替え……など、臨機の処置として監理者の判断で指示しております。」 |
問 | 報告書によれば、外壁に無数のひび割れが発見されているが、建物の構造や寿命に与える影響は? |
答 | 「私見ですが、これまでに発見されているひび割れのほとんどは、幅0.3o以下(髪の毛ほどの太さで、『ヘア・クラック』と呼ばれる)であり、その分布や形状から考えると、ほとんどが収縮ひび割れだと思われます。地震時に対する心配はありません。ただ、長期的に見ると、ひび割れから酸性の雨がしみ込んで、コンクリート内部の鉄筋に錆を誘発することが問題になるので、今回は細かいひび割れも徹底的に拾って、防水処理を行っています。」 |
A中間検査及び出来高について
問 | 監理の方法は? |
答 | 「まず、契約した材料が間違いなく納入され、指定した工法で正しく施工されているかということの確認を随時行っております。そして、改修工事の生命線である、下地補修をきちんとやっているかという点を現場チェックしております。基本的に、毎週土曜日の午後、定例打合せと現場確認作業を積み重ねてきました。それを踏まえた上で、6月13日午後に、現場を巡回し中間検査を行いました。」 |
問 | 出来高算定の方法は? |
答 | 「建築工事の、出来高算定の方法に準じて、契約書に基づき、全項目を積み上げ計上した結果、48.6%となりました。 契約に基づき、その90%を算出し、端数を切り捨てて、今回請求額は、1,575万円(消費税込み)となります。」 |
以上の報告が、一括承認されましたので、理事会に代わって取り急ぎ、お知らせいたします。
いよいよ、ベランダの塗装が始まります。
ベランダ手摺の色について、色見本を作成し、理事会にて趣旨説明を行いました。1昨年の春から、ベランダ調査を進めてきましたが、これまでの手摺の色が、「錆」と似ているために、駐車場からの望遠鏡による調査は、困難でした。
今回改修後の、これからの懸案事項は、「手摺の根元が、腐食して(=錆びて)、アルミ手摺に取り替えなければならなくなる」という事態を防ぐことです。
手摺の柱が腐って折れてしまえば、墜落事故の危険が発生しますので、足場を要する緊急工事となり、また、美観上、1箇所でもそういうことになれば、ベランダ面全体の取り替えとなります。その場合の出費は数百万から1千万円に達します。
そういう事態を防ぐためには、腐食の兆候を「誰が見ても分かる」「遠くからでも分かる」ように、錆が出たらはっきりわかる色にしておくのが良いと考えます。
今回決まった外壁色とのバランスを考慮し、ベランダの外観がうるさくならないようにとの配慮から、アルミサッシの色に近いグレーを、監理者から提案いたしました。
この色を、外部鉄部の全て(手摺・換気フード・ドレンパイプ・隔て板枠・物干し金物)に採用することで、理事会のご承認をいただきました。
また、内部階段室の色は、現在の壁・天井・建具の色調は、そのままとしますが、壁の色は少し明るくいたします。
本日、札幌塗装工芸から「ジンギスカンパーティーのご案内」が配布されました。
このことについては、理事会にも承認をいただきましたが、監理者として、みなさまにお願いを申しあげます。
札幌塗装工芸では、改修工事中の恒例行事として、入居者の皆さんとの顔合わせ(親睦会)を、毎回企画しているそうです。現場で汗を流している職人さんも、楽しみにしているとのこと。
理事会では、「こういう話は、本来なら施主である管理組合が企画して、職人さんをご招待すべき」という意見が出ましたが、急な申し入れでもあり、札幌塗装工芸の強い要望もあって、今回は現場代理人の山田さんに全てをおまかせすることにしました。(管理組合からは、協賛金を差し上げることに)
山田さんの話では、味付きジンギスカン肉50sをはじめ、十分な飲み物も用意しているとのこと。天気予報も良いので、多くの皆さんが参加してくださるのを、楽しみにしているそうです。そこでお願いですが、お時間の許す方は、是非とも一緒に鍋をつついて、毎日足場の上で私たちのために汗を流して下さっている職人さんたちに、「ありがとう、お疲れさま」と、声を掛けてあげていただきたいのです。これは、理事・専門委員の総意でもあります。
皆さんのひとことが、これから仕上げをしていく職人さんたちにとって、いちばんの励みになると思われます。どうぞ、趣旨をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。もちろん、お子さんたちの参加も、大歓迎です。
通常の勤務をしていますので、土曜日にしか、現場を見ることができません。そこで、施工業者の設置している「ゴミ箱」の中を毎日確認する事が、監理者としての大切な日課となっています。
1 | 契約で指定している材料の空き缶・空き袋が、毎日捨てられているか? その量に異常はないか? (注:シーリング材料の空き箱は、契約数量から考えて、たいへんに多く、それを見ただけで、外壁の補修のボリュームが非常に多かったことが分かりました。) |
2 | 指定材料以外の、あってはならない残材が混じっていないか? |
3 | 材料の使用期限のあるもの(例:シーリング材料)については、捨てられた空き箱に印刷されている日付を確認する。 |
……など、一日分のゴミの中身を見るだけで、現場がどんな風に進んでいるかなど、いろいろなことが分かるのです。(貝塚の研究と、同じですね。)
![]() |
![]() |
「お知らせ」bXへ | 改修の実際 |