工事監理者からのお知らせ7

1998.5.30 発行

◆5月30日・土曜日 の 工事協議会から

劣化したベランダの写真  現場代理人の山田さんと建物の補修状況を見て回ったのち、いよいよ塗装が本格化する来月の工程について、打合せをしました。
 当初の工程では、5月末までに、外壁の下地処理を完了する予定でしたが、下地補修の作業量が増加したため、6月13日頃に下地処理が終わる予定です。
 その時点で、理事会・専門委員会にて、工事の現況を確認して戴いた上で、第1回の支払い手続きをすることになります。(支払額は、出来高の90%=約1,575万円の見込み)

左の写真は、劣化したベランダ床の状況

 【現在までの進捗状況】
 5月30日現在 外壁の樹脂モルタルによる下地処理は、ベランダ面が完了し、全体で40%強を完了。
 既存シール撤去・打ち直しは、ベランダのウレタン防水端部処理を除いて完了。
 屋上の、アスファルト防水のふくれ補修は70%完了。
 工事の全体としては、すでに38.0%の出来高です。
 前回お知らせしましたように、外壁の補修作業量が大きく見込みを上回ったため、工程が7日程度遅れておりますが、施工に無理をかけない範囲で、全体工程が遅れないように調整して参ります。

◆これからのベランダ作業工程について

 いよいよ、ベランダでの作業が本格的に進みます。
 6月いっぱいで、ベランダの全作業を終わらせるべく、次のように作業を進めて参ります。下記の4から9まで、約2週間程度、ベランダの窓が開けられない状態が続きますが、ご理解下さい。

壁の樹脂モルタル下地:ベランダ面は正しく2回しごき終わりましたので、今後左官工は二組に分かれます。ひと組は、西北東面の壁下地・樹脂モルタル作業を継続します。(6月13日頃 完了予定)
2  左官のもうひと組は、ベランダ床のモルタル下地の補修作業に着手します。雨が降るたびに水が溜まっていた、勾配の正しくない排水溝も、順次直します。
また、手摺の下地処理(赤色の錆止め塗装)を完了させます。 ここから、本格的な塗装が始まります。
6月初旬から、ベランダ面を縦方向に2〜3分割し、その縦区画ごとに、まず窓回りをビニールで完全に養生します。この日から、ベランダ窓の開閉は、しばらくできなくなります
窓養生後、壁のシーラー処理(下塗り)をします。この日は、やや強いシンナー臭がします。
次に、ベランダ天井を仕上げます。シンナー臭がします。
窓養生から、5日目頃に、壁・吹付タイルの凹凸模様をつけます。白い色です。ほとんど臭いません。
凹凸模様が、2日ほどで硬化した後、壁の仕上げ塗装(2回塗り)をします。この時もシンナー臭がします。
4から起算して、2週間以内に、窓のビニール養生を取り去ります。窓を開けることができるようになります。
10  6月下旬から、ベランダ床のウレタン防水を順次仕上げます。このときも、強いシンナーの臭いがします。防水が2日ほどで硬化したのち、端部のシーリングを打ちます。
11 最後に、鉄部(手摺など)の仕上げ塗りをします。
12 取り外している、物干し金物を復旧して仕上げます。

 ……6月は、以上のような工程で、進めて参ります。
 もう、音の出る作業は、ほとんどありません。

◆シンナーの「臭い対策」について

 このことについて、ご案内します。
 工事説明会の時にも、「臭いの少ない塗装材料はないのか?」というご質問をいただきました。簡単に言うと、シンナー臭の少ない塗装材料は、残念ながら、耐久性・耐候性に劣るため、屋外では信頼できる材料が、まだありません。
 このため、今回のように、外部の大規模改修の時には、数日間は我慢して、「シンナー臭」とおつきあいいただくしかないのです。
 シンナーの臭いに過敏な方にとっては、たいへんな苦痛だと思いますが、下記の対策を参考にしてお過ごし下さい。

ベランダの壁や天井の仕上げに要する時間は、1戸当たり1回につき15分〜30分程度の作業です。また、作業後、1時間もすれば、臭いも拡散してしまうと思われます。この間、買い物や散歩など、お出かけ下さるのが、いちばんです。
ベランダ側の塗装中は、北側の部屋に避難して窓を開けて下さい。(また、北側の塗装をする場合は、ベランダ窓を開けられるようにします。)赤ちゃんのいらっしゃるお宅は、そのような工夫をして下さい。
3  夕方以降も、なんとなく家の中に臭いがこもっていると感じた場合は、台所・風呂の換気扇を回していただくしか、対策がありません。(ベランダ側の窓が開けられないため)
4    なお、内部階段室の壁・天井の塗装については、通常の「溶剤型アクリル樹脂塗料」で契約しましたが、シンナー臭がこもる恐れが強いので、ほとんど臭いの出ない「水性反応硬化形アクリル樹脂塗料」に変更いたします。
 最近は、本屋に行くと、新築の建物で多量に使われている各種化学物質(溶剤など)が、健康に害を及ぼすということを取り上げた本がたくさん並んでおります。今回の改修でも、内部の塗装材料については、そのようなことにも十分配慮して、材料の見直しをしております。これまで、建設業界ではそのようなことは、考えたこともなかったので、本を読み、試行錯誤しながら、対策を考えております。
 このことにつきましては、何かお気づきのことがありましたら、お知らせ下さい。
 以上、よろしくお願い申しあげます

◆クルマのビニール養生について

 この件については、時期が来ましたら、札幌塗装工芸からお知らせが配布・掲示されます。
 基本的に、毎朝・作業開始前に、駐車場のクルマには車輌専用の養生ビニールカバーを掛けます。お出かけの際は、お手数ですが、それを外して下さい。外出から戻ったときには、現場代理人に声を掛けて下さい。養生を復旧します(一人では、大変ですので)。 通勤に使っているクルマは、日中は不在ですので、養生は必要ありません。
 また、外部からの来客のクルマにも、養生しますので、ご面倒でも、現場代理人にお知らせ下さい。
 なお、このビニール養生は、「万一、塗装が飛んで、クルマに付着したら、水洗いでは取れない。」ということで、予防のために行うものです。どうぞ、ご理解とご協力をお願いします。

工事に関する、ご意見・問い合わせは、遠慮なく 5××  Tera まで。
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