工事監理者からのお知らせ4

1998.4.19 発行

◆4月18日の 工事協議会から

足場組立中の写真  現場開始前から、「札幌塗装工芸」とは「電話」「ファックス」「電子メール」などをつかって、細かな打合せをしてきましたが、着工後はじめて、現場事務所で協議会を行いました。その内容を、お知らせします。
 はじめに、4月17日の外部足場の組み方(とくに、作業終了時の状態)は、住民に不安を与えるような状況だったと判断したため、文書で厳しく是正指示を行いました。雨続きで、クレーン作業がずれ込んだため、焦りがあったようですが、安全に妥協は許されないので、作業員の末端まで周知徹底させました。
【現在までの進捗状況】
 4月18日現在 足場組立作業の40%完了として、全体では3.3%完了しております。
 雨のため、1日遅れですが、問題ありません。

 【来週の工程】

月曜日には、東面・西面の「朝顔」(歩道の歩行者に対する、足場からの落下物防止対策)を取付け、木曜日までに、足場のせり上げを終える予定です。その後、白い色のメッシュシートで全体を囲います。室内が、少し薄暗くなります。25日の土曜日には、足場全体の安全点検を実施します。
同時に並行作業で、各戸のベランダ床点検作業を行います。(詳細は、別項にて)
27日から、既存外壁の塗膜剥離作業を行います。チョークの粉のようなほこりが舞います。南面(ベランダ側)から作業開始になりますので、ベランダの片付けが完了していない方は、是非とも今週中に片付けてください。
4  22日(水)に、最後の大型クレーンが入場する予定です。駐車場の区画をもとに戻すのは、「札幌塗装工芸」からの「作業終了のお知らせ」をお待ちください。

【今後の日程調整】
外壁の塗装工事の流れから、5月25日までに材料を搬入したいので、塗料メーカーへの発注・製造・運搬を考慮し、5月15日いっぱいで、外壁の色を決定することで合意。

◆ベランダの総点検は、何をするの?

「足場を組んだら、まず、ベランダ床の全戸完全点検を実施します」と、bQでお知らせしました。
調査は、20日以降、「札幌塗装工芸」内の「調査・診断」の専門家を呼んで、実施いたします。

床を、打診ハンマーにて叩き、床下地の「浮き」を確認します。浮いている状況を、工事カルテに記録し、今後の補修の基礎資料とします。作業中は、とくに下の階にコンコンという音が響きますので、ご了承ください。
2  できるだけ、聞き取り調査も同時に行います。「雨が降った後、排水溝に雨水が溜まって、流れない」という障害について確認します。調査時に不在のお宅には、後日必ず聞き取りに伺います。ご協力ください。

 「ベランダ床の、痛みが激しいので、悪いところは壊してコンクリートを打ち直して欲しい」……という要望も寄せられていますが、全戸調査の結果、どこの部位がいちばん損傷がひどいのか、確認しますので、このお宅の補修方法については調査の終了まで、しばらくお待ちください。

◆外壁の見本色は、今週末に設置します。

 昨18日の理事会・専門委員会にて、アンケートの回収結果を提出し検討・論議をしていただきました。なお、今回のアンケート実施方法については、理事会・専門委員会の皆様にも、たいへんご迷惑をお掛けしました。この場を借りて、お詫びを申し上げます。
 ただ、結果として多くのの皆様から広く意見を集めることができたことで、所期の目的をじゅうぶんに達成できたと思っております。ご協力、まことにありがとうございました。
 理事会では「外壁の色」を決定する方法を検討していただき、先に配布された理事長名の「お知らせ」のように決定しました。
 さっそく、指示された色見本の作成に着手し、4月25日土曜日には、北側・南側に掲示する準備をいたします。

◆階段室の夜間照明について、改善してほしい

 専門委員として、回答します。
 このマンションは、深夜12時から翌朝まで、階段室が真っ暗になっているので、なんとかしてほしいという要望が出ております。間引き照明のような形や、人が近づいたらセンサーで点灯する方法などを検討しておりますが、階段室の電気系統(配線)は、1本にまとまってしまっているので、何をするにも工事費用が発生します。
 具体的に、どんなことが提案できるか専門委員会でも、検討課題となっております。今回工事に続けて、ロードヒーティングの検討・物置改修の検討・駐車場舗装の検討など新しい課題が控えておりますので、階段室の照明問題はそれに先行して、専門委員会案を作成したいと考えております。
 今 しばらく猶予をいただきたく、お願いします。

◆排気筒からの汚れを防ぐ方法はあるか?

排気筒からの汚れ写真  せっかくマンションの外壁がきれいになっても、排気筒の下端から、黒い汚れの筋が垂れてしまうと、台無しです。
雨水や、汚れを含んだ水が、排気筒の下に溜まり、これが壁を伝うことにより、やがて汚れの筋ができてしまうのです。どこのマンションでも、これが悩みの種です。
これをなくすには、排気筒の下に溜まった水を、壁を伝わらないように(壁から離すように)ポタポタと落としてやればよいので、今回の工事では、排気筒の下端に切り込みを入れることにより、水をそのように誘導する形に改良します。
 これで、汚れの筋が完全になくなるわけではありませんが、他のマンションで改修した結果をみると、汚れがつきにくくなる効果は認められます。
 なお、外部に付いている排気筒キャップを新型のものに取り替える検討もいたしましたが、費用を掛けて取り替えても、上記のような現場改良と、結果が変わらないと判断いたしました。ご了解ください。

◆万一の漏水事故の場合は、理事長に連絡を

 万一漏水事故が発生して、下の階の天井に水漏れした場合は、マンションが加入している損害賠償保険が適用されます。理事長に連絡していただければ、「札幌マンションサービス」から調査に伺います。
 マンションの経年変化にともない、これからは予期しない事故も発生しますので、専門委員会でも事故の内容を調査し、必要に応じて事故予防のための点検を呼びかけてまいります。
 その意味でも、何かお気づきのことがありましたら、お知らせください。

工事に関する、ご意見・問い合わせは、遠慮なく 5×× Tera まで。
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