札幌Pハイム管理組合臨時総会議事録

開催日時  平成8年(1996年)8月26日 午後7時05分 から 午後8時20分
組合員総数 56
出席組合員 46 (出席 26+委任状 20)
その他出席者 札幌マンションサービス(管理会社) 2名


 ××理事長より開会の宣言がなされ、引き続き管理会社担当より臨時総会の成立について上記の通りであり、適法に臨時総会が成立した旨報告がなされた。又、議事録署名人については、渡辺監事を選任し、早速議案の審議に入った。

1.排水管修繕工事の経過、及び費用負担について

××理事長より、これまで排水管工事に至るまでの経緯説明が以下のようになされた

(1) 排水管修繕工事については、昨年から継続して理事会・専門委員会にて協議してきた案件であり、これまで9回ほど委員会で審議し、又、札幌マンション販売(株)とも数回にわたり交渉してきた。
(2) 排水管に異常をきたしているのは確かである為、ファイバースコープによる調査・満水試験等の調査工事を札幌マンション販売(株)椛、で実施してきたこと。
(3) 当マンションは既に10年を経過し、札幌マンション販売(株)に法律的「瑕疵」としてその責任を問うことは難しいが、道義的責任として札幌マンション販売(株)が問題の解決を計ることを協力に要請してきた。
(4) 札幌マンション販売(株)からは出来る限りの協力は惜しまないとの回答がよせられ、それを協力金というかたちで負担させて頂きたい旨説明がなされた。協力金については工事額50%負担、又、500万円を超えた分については札幌マンション販売(株)が負担する。 従って、当マンションとしての負担額は最高額が500万円迄であり、工事進行次第では総工費が下がる可能性があり、その場合は500万円を下回ることが考えられます。
(5) 理事会としても何回も交渉を重ねてきたきた結果、工事費の50%負担が限度であるという結論に達し、今回の臨時総会において入居者皆様の意見を聞き、工事費の支払いを積立金会計からの支出となることの承認を頂きたい旨説明がなされた。
(6) 工事時期については、9月上旬に着工し、最終的に10月末頃に終了する予定であり、方法についてはトンネル工法とすること

 以上のような説明がなされた後、××理事長より万一トンネル工法による工事で突発的事故があり、作業が進められない状況となったた場合、部屋の中からの工事に切替ざるを得ないことがあることの説明がなされ、その際の協力の要請がなされた。

2 排水管の現状、及び修繕工事の必要性について

   専門委員会の寺地委員より図示説明がなされ、その中で下記のような説明がなされた。

(1)  札幌マンション販売(株)の工事の技術的な面について、10年前の建築当時の工事方法としては正規な工事方法でなかったとは言えないものであり、従って、瑕疵として責任を問うことは出来ない為、札幌マンション販売(株)鰍フ50%負担は最上であると思われる。
(2)  札幌マンション販売(株)提示の工事費の見積については以下の通りであり、いずれも納得できる額である旨説明がなされた。
   @土工費        約700万円
   A配管工費      約100万円
   B穴埋め工費     約120万円   (グラスファイバーによる地中梁の補強)
   Cファイバースコープ 約 50万円  ←札幌マンション販売(株)負担

結論的には、札幌マンション販売(株)負担50%は最上の結果であり、見積額についても利益を無視した金額であると判断され、これが限度額であると思われる旨説明がなされた

 3 質疑応答

工事が中断した時期があったがなぜか
××理事長より、札幌マンション販売(株)側と交渉を行っていた為である濡根説明がなされた。
仮に10年後、再度今回のような工事が必要となった場合にトンネル工法はスムーズな 工法となるのか
寺地委員より、そのような場合は今回ほど時間はかからない旨説明がなされた。
トンネル工法によって空胴になっても、地震等に耐えられるか
寺地委員より、問題はない旨説明がなされ、1階の土間のコンクリートと鉄筋は、2階の床と同じである。従って、土を掘り出して空胴になっても問題はないとの回答が なされた。
105号室の穴を塞ぐ際の強度等は大丈夫か
寺地委員よりグラスファイバーによる補強をし、又、縦・横の鉄筋により強度 は問題ない旨説明がなされた。
意見 500万円の負担の意味について考えてみると、一戸当たり9万円弱の負担、10年間 という期間を考慮すると、納得できる数字であると思う。札幌マンション販売(株)の50%負担は、 よくだしてくれたという気持ちである。
 大規模修繕計画に基づく補修に関連して、500万円の支出はどのような影響がでるの か。又、大規模補修時に一時金は必要となるのか
 ××理事長より、仮に500万円を支出しても一時金は必要とはならないのではとの 回答がなされ、理事長指名により、管理会社担当より次のように説明がなされた。
7月末現在の積立金の残高の内訳は以下の通りである旨報告がなされた。
(金額略)
 さらに、年間680万円ほどの積立金が入り、仮に2年後修繕があっても間に合う可能性が高い旨説明がなされた。
 又、工事期間の縮小ができれば費用も抑えられる為、500万円の工事費用を支出するまでにならないのではとの説明のなされた。なお、仮に積立金取り崩しが本総会で承認されても実際の工事費総額は工事完了後に確定する為、取崩し額は次回定期総会(11月末予定)で最終承認を頂く旨補足説明がなされた。

 以上のような審議がなされた後、××理事長より工事再開とそれに伴う積立金の取り崩しについて承認を諮ったところ、全会一致にて排水管工事費用の積立会計からの支出が承認された。

4 その他の協議事項

 その他協議事項がなかった為、管理会社担当より、病原性大腸菌O−157についての水質検査結果報告がなされ、検出されなかった旨の報告がなされた。

議事録署名人  理事長 ×× ××

 監事 ×× ××

議事録作成者 札幌マンションサービス(株) ×× ××


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