平成8(1996)年7月24日
管理組合 理事長 × × × × 殿
札幌マンション販売株式会社 お客様サービス室
室長 × × × ×
『排水管修繕工事について』の回答書
拝 啓
札幌Pハイムの皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
先般、理事会様よりご提案頂きました排水管修繕工事の費用の協力についてご回答申し上げます。
今日までファイバースコープによる管内目視試験、管内満水試験、108号・105号・107号の床下堀削試験等を経て、試堀をして参りましたが、施工中に汚水漏れ等の悪臭は感じられず、長期的に漏水等の形跡は発見できませんでした。
弊社と致しましても原因の追及については、全力を傾けて参りましたが、まことに残念ながら原因の断定については、やはり推測の域を出ませんでした。
しかしながら、現実に撓み割れが配管等に発生しているのは事実であり、将来的に事故につながる可能性は十分に考えられます。
そこで、今回工事で掛かります施工費 約壱千萬円のうち、弊社と管理組合様で50%づつの負担とさせて頂きたいと思います。
又、金五百萬円を超える金額については弊社の負担と致したいと思います。
以上よろしくご査収下さいませ。
敬 具
平成8.7.29 札幌マンション販売(株) H氏との話し合いについての記録 (理事長が作成)
札幌マンション販売梶@H 室長
管理組合 ×× 理事長 ・ 寺地専門委員
(1)理事長・専門委員から、札幌マンション販売鰍ノ出した文書に対する、コメント又は反論がないのはどういうことか、?
- この問題は最初から、瑕疵とか、技術的な問題を立証するとか、しないとかの話しではなかったはずであり、あくまでも話し合いで進めてゆくと言うことであった。
従って、技術的な問題や、瑕疵の問題に触れて行くと、会社としては引っ込んでしまいます。
今回の文書の中にあえてコメントしないのは、会社としてこれに答えることにより、瑕疵について争うと言う形で話し合いが進むことを望まないからです。
文書の流れについては、最初に話し合いで決めた、(管理会社の)札幌マンションサービス を経由で行うということなのでそうしました。
今後は、直接理事長の方へという事なでそう致します。
回答が遅れたことは、当社の常務が出張で居なかったためであり、他に理由はない。
この文書は、当然会社の上層部も承知していることであり、H個人の名前であっても、会社の文書であると理解して貰いたい。(50%という数字も、500万円の負担限度も社長の決断です。)
(2)サービス室長として、H氏個人の気持ちは今も変わっていないか。
- 最初から言っているとおり、変わっていない。しかし、わたしもサラリーマンであり、会社がダメというものを、わたしの一存でこうするとは言えない立場にあることはご理解願いたい
(3)今後の取扱い方法については、文書によるやりとりではなく、口頭の話し合いで進めて行きたいがどうか、?
- それで良いと思います、最終的には覚え書き等で取り交わすこととなると考えています。
マンションの総会には、札幌マンション販売としては出席しません、やおもてに立つと総会が壊れてしまうことになるからです。
問題の立証をうんぬん言うことになれば、会社は真剣に反論することとなり、受けて立つと思う。
- どこかで妥協する点を見つけていかなければ。
今までの札幌マンション販売鰍ェ取り扱ってきた(類似クレーム処理の)経過を見れば、10%〜30%が最高であり、50%を出したのは、今回が初めてです。
また、500万円を超えるものは、この分を札幌マンション販売鰍ェ持つということであり、これを札幌マンション販売鰍フ誠意だと思ってもらいたい。
会社としては、50%超えるということは、色々なことを認めたこととなり、他のマンションで問題があった場合、そのことで攻められる原因となることなので。
したがって、もうこれ以上要請されても無理であります、最終的には金額ではなく、%であります。
- 2年前の工事の分も含めようと言うことですが、他の業者がやったものであり、それは出来ません。
この問題は法律的にどうこういうものではなく、あくまでも道義的ということであり、それに対する会社の誠意が、折半ということです。
会社の腹、理事会の腹、「腹と腹で決めるしかない」のではないかと思う。
この3人の合意がなければ、先へ進まないが、理事長の腹はどの辺にあるのか。
はっきり言って我が方の負担は、2割から2割5分位迄と考えている
考え方は(理事長と)同じであり、いろんな操作をしてみて、少しでも安い負担とならないか、色々と考えている。
一戸当たり 5万円位の負担は止むを得ないのではないかと考えている
(4)今日の話し合いのまとめとして
- 色々と話し合ってきたが、お互いに言い分は有り、これをおもてに出して論じ有っても、双方にメリットはないと思う。
30%が50%となって出てきた、そのことが札幌マンション販売鰍フ誠意として受け止めて行くしかないのではないか。
これ以上攻めても、むつかしいマイナスの面が出てくるのでないかと考える。
ただし、工事費等については、我が方としても十分チェックさせてもらう。
我が方の負担額の上限は 500万円とし、総工事費が下がれば負担額も下がると言うことで、いわゆる折半と言うことで取り扱う。
また さらに技術的に何らかの方法で引下げになる方法があればこれを取り入れて、少しでも負担額が低くなるよう努力をして行く。
(注)工事の再開について
@ 夏季は蒸し暑く、地下での作業能率が低下するので、9月早々としたい。
(工事費の圧縮のため)
A そのため、臨時総会の日程を盆明けの 8月20日過ぎにしてはどうか。?
以上の考え方で理事会、臨時総会を乗り切ってゆくこととする
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