排水管修繕工事説明会議事録

開催日時  平成8年(1996年)6月7日 午後6時30分 から 午後8時10分


1.排水管修繕工事の実施について

(1) 排水管工事を実施するに至ったこれまでの経過
   理事長指名により、管理会社担当より排水管工事を実施するに至った経過について下記のようになされた。
   (HP注 : 原文は元号であるが、すべて西暦に書き換えてある。 また、原文があまりに読みにくいので、文節を切るなどの修正を加えた)

1994.8 105号室・108号室で、排水が溢れる
1994.9.2 理事会を開催し、(第1回)排水管工事を実施。
その後、札幌×××サービス・札幌マンション販売(株) 双方でそれぞれ調査。
1994.11.14 決算理事会において、排水管工事代金(約240万円)を、平成6年度決算で支出計上されることが承認。
1994.12.3 定期総会において、排水管工事代金を平成6年度決算での支出計上が承認される。
1995.7.21 臨時総会にて協議
1995.11.13 決算理事会において、排水管工事を総会審議事項とする
1995.12.1 定期総会において排水管の調査を、札幌マンション販売(株)にて実施することが確認される。
専門委員会が組織される。
1996.3.2 札幌マンション販売(株)による調査結果の報告・説明が専門委員会で行われ、同時にビデオにより、排水管の状況についても説明を受け、トンネル方式で外から排水管を見てみることになった。
1996.5.9 札幌マンション販売(株)より、調査方法について、トンネル方式では排水管損傷の恐れがあるため、変更したい旨の要請がなされ専門委員会で協議の結果、調査方法を @満水試験 A108号室横の(地中梁の)穴を利用した調査 とすることにした。
1996.5.17 2日間で、満水試験・108号室横の調査実施に至る。

(2) 各種の調査結果について
   理事長指名により、札幌マンション販売(株)H氏より、各種調査結果並びに説明がなされた

@ ファイバースコープによる調査
 ビデオ放映によって、排水管の状況を視聴しながら、各棟の排水管について説明があった。
 全部の排水管を調査したファイバースコープ映像によれば、1.3.6.7.8号室系統の排水管がたわんでいる等、何らかの異常が見られるとの見解である。
 しかし、排水管の外側がわからないので、この段階では想像の域を出ないものであった。 
A 満水試験調査
 96年5月17.18日に実施した満水試験の結果については、7本の排水管が水漏れを起こしており、3本が正常であった。
B 床下掘削試験調査工事
 108号室の(地中梁の)穴を利用した排水管の調査は、たわみ10センチメートル、つなぎ目のひび割れが確認された。

 この後、専門委員の見解を聞きたいとの提言により、見解が示された。
 床下調査を実際に目視し、排水管の現状を見、今までの調査結果から見て、マンホールから2mで満水ということは、排水管が弓なりになっているということであり、土と一緒に排水管が下がっていることが言えるのではないか。しかし、責任問題ということになると、樫と断定するには難しく、経年変化によるものと判断されることが多いのが通例である。

(3) 工事に関する今後のスケジュール

 外側から掘るトンネル方式は、排水管損傷の危険性があるため、1階の床から掘る作業をしていきたいとの要請があり、協議の結果、107号室の部屋の床から調査工事を実施し、工事終了後に専門委員会を開催、詳細な点を煮詰めていく。
 最終的な結論は臨時総会を開き、入居者の承認が得られた段階で工事を開始する。

2.排水管工事についての質問事項

  1. 床下の排水管の傾斜が正常でなくなった原因はどこにあるのか
    ひとつには地盤沈下によって、土が下がり、排水管も一緒に下がってしまったという可能性があります。もともと当該地区は地盤が強いわけでなく、度重なる地震等による影響もあったのではないでしょうか。さらに、排水管を吊っていなかったことにより、たわみが生じてしまったことが考えられるが、これは当マンションに限ったことでなく、法律上定められているわけではありあません。
  2. 排水管工事の費用は概算でいくら位になるのか?
    107号室を利用した試験工事を行わないことには、被害状況が明らかでなく、工法の違いによって費用がどの程度なのかも変わってくるため、予算概要は出せないのが実状であります。
  3. (1階居室の)床から掘る調査は反対なのだが、本当にトンネル方式では工事ができないのか?
    トンネル方式で工事を行うと、排水管は宙に浮いてしまうことになります。それが仮に折れてしまった場合、甚大な被害となることは避けられない状況となってしまいます。それよりも床下から工事を行い、確実な方法で工事を進行した方が賢明であると判断しております。
  4. 専門委員会での協議内容・結果を入居者に文書によって知らせて欲しい
    協議内容については、入居者に文書を配布し、入居者の方々の満足が得られるような結論を出していきたいと思います。

 以上の協議・説明がなされ、排水管調査工事に関する説明会は閉会した。


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