排水管について札幌マンション販売(株)との話し合い

開催日時  平成7年(1995年)11月29日 午後6時30分 から
場所     当マンション集会室 
出席者    理事 3名(全員) 専門委員 3名(ひとりは、理事兼務)
招待者    札幌マンションサービス(管理会社) U部長
販売業者   札幌マンション販売 取締役建築部長Y氏  サービスマネージャーH氏


(理事長が作成した議事録を、専門用語の扱いなど、部分的に修正してある。)

1.札幌マンション販売との話し合い

 ■理事長より
   現状の説明
   札幌×××サービス(株)の調査資料提示
   なぜこのようになったか。札幌マンション販売(株)としての見解を聞きたい。
 □Y部長
   すぐには直せない設計であるが 当時としては通常の工法である。
    トラブルはないものと考えた。
   地盤は悪くはない。
   1、2年目に一箇所修繕した記憶がある。
 ■理事長
   原因がわからなければ、皆さんに説明できない。
 □Y部長
   肉視できないので特定できない。 地震による地盤沈下が考えられる。
 ■Tera専門委員
   原因が地震であれば、他のマンションでも発生しているはずである。
   また、 ほとんどの配水管が同じような状況になったことがわからない。
 □Y部長
   地震も1つの要因としてかんがえる。
    施工時沈下防止をほどこした。 施工方法に問題があれば2〜3年で発生しているはず。
   札幌×××サービス(株)の調査で、写真等はないか?
 ■理事長
   確認したが写真は撮っていない。
   地中梁に穴をあけて去年工事をしたが、穴をあけるまでのいきさつを教えてほしい。
 □Y部長
   札幌×××サービスから相談を受け、技術者の立ち会いで指示した。
 ■T理事
   新築時に、トラブルがない設計工法といわれましたが、その根拠となる断面図等はありますか?
 □Y部長
   ない。さがしてみる。 吊り金具を使用したかさだかでない。
 ■K専門委員
   現状では、わからないことが多い。札幌マンション販売(株)で調査してくれるか。
   また工事費用に関してどうするか。
 □Y部長
   調査については札幌×××サービスと話し合い、検討する。
   (管理組合の)負担の軽減処置をかんがえる。
   また、瑕疵の有無をみる。
 ■理事長
   札幌マンション販売(株)はもっと誠意を見せてくれてもいいのではないか。
   去年の工事で地中梁に穴があいたままの状態を知って非常に驚いている。
 □H氏
   開いたままですか?
 ■W理事・専門委員
   開いたままです。 開けたあとの処置に指導があっても良かったのではないか。
 □Y部長
   そうですね。
 ■T理事
   基礎に穴を開けない指導はなかったか?
 □Y部長
   ×××サービスから、どこに穴を開ければいいかという相談を受けた。
 ■T理事
   せめて共用部の床に穴をあけて工事できなかったか
 ■Tera専門委員
   そればできない。
   結局は、地中梁をまたぐので同じことになる。
   地中梁の下をくぐって施工する方法はあるが、当時の理事さんたちには、緊急を要したこと。
   とにかく、地中梁に穴を開けざるをえないという判断だったと思う。
   しかし、工事後の指導があってもよかった。
 ■W理事・専門委員
   ×××サービス(株)は設備業者ですから、構造については専門外ですね。
 ■K専門委員
   今後の工事について、また穴を開けるのかそうでないのかどちらですか。
 □Y部長
   穴を開けない方法をかんがえる。
  **********
 しばらく調査方法等、専門的なことについて、札幌マンション販売(株)と専門委員の間で話しあう。
 札幌マンション販売(株)の方たちに一時退席してもらい、札幌マンション販売(株)に調査してもらうことを一同同意。
 再度札幌マンション販売(株)と話しあう。
  **********
 ■理事長
   早急な問題ですぐにでも調査しなければならない。
 ■K専門委員
   札幌マンション販売(株)で調査をやってくれますね。
 □Y部長
   調査します。
   内視鏡を東京から取り寄せるのに、日数がかかるため、日程については後日連絡します。
 ■K専門委員
   調査費は札幌マンション販売(株)で持ってくれますね。
 □Y部長
   もちます。

以 上

2.その後、組合内部の打合せ(管理会社を含む)

 ■T理事
   内視鏡で原因はわかりますか?
 ■Tera
   わからない。内視鏡では配水管の現状しか把握できない。
 ■T理事
   調査にならないのでは
 ■Tera
   順を追って、やるしかないでしょう。
   まず内視鏡で現状把握。
   配水管の脱落や亀裂破損がみられた場合、吊り金具を調べる。
   この調査は、基礎のコンクリート部分に小さい穴をあけて、その穴から内視鏡で確認する。
   この時、基礎の鉄筋は切らないようにする。
 ■T理事
   札幌マンション販売(株)にその旨伝えないと、東京から取り寄せる内視鏡を送りかえすことが考えられる。
 ■K専門委員
   Uさんから伝えてもらいましょう。
 □札幌マンションサービス U部長
   伝えます
 ■T理事
   基礎に穴を開けることに関して 札幌マンション販売(株)と×××サービス(株)では微妙な食い違いがある。
   ×××サービス(株)では、配水管工事について、札幌マンション販売に相談にいったと言う。
   札幌マンション販売(株)では、どこに穴を開ければいいか相談されただけだと言う。
 □U部長
   ×××サービス(株)では、配水管工事についても札幌マンション販売に相談し施工したと聞いている。
   (筆者注:×××サービスは、管理会社の委託契約先)
 ■T理事
   基礎に穴を開けるという大事なので、もっとそのことの意味を札幌マンション販売として説明があってもよかった。
 ■Tera
   ただ、緊急を要することで、穴を開けることが一番の解決策だったと思う。
 ■W理事・専門委員
   そうするしかなかったでしょう。問題は穴を開けたままになっていることでしょう。
 ■理事長
   現に穴が開いている。大事な証拠である
 ■Tera
   何年か前、管理人から配水管清掃時に砂利等がみられたと、聞いた記憶がある。
   札幌マンション販売で「問題があれば、2〜3年で発生する」といっているが、少しずつ発生していたかもしれない。
   清掃報告書に記載されていないか
 ■理事長
   一切記載されていない。
   備考欄にでも書いてくれていればよかったが、清掃料金の値下げにより、清掃のみとなっている。
 ■T理事
   管理人の日誌に書かれていることを願うしかない。
□U部長
   確認します
 ■Tera
   法的なことで札幌マンション販売と話しあえない。道義的な線で話し合うしかない。
 ■理事長
   札幌マンション販売(株)の原因調査結果をもって話しあっていきましょう。

以 上


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