◆韓国マンション探訪録 (2002/11/18〜11/22)

 以下のお話は、まったく個人的な印象記です。
 韓国のマンション事情を、学術的研究の対象としてとらえている方には、役に立ちませんのであらかじめお断りしておきます。

 


 Yさんから寺地へ 2002/4/5

寺地 信義 様

お久しぶりです。
私は6ヶ月間の米国留学を終え、先週、帰国いたしました。
少し休憩した上で、そろそろ就職活動に動こうとしているところです。できれば、韓国でしたいと思っていますが、情報が少ないゆえ、苦闘しています。

さて、韓国の件ですが、今のところ予定は、はっきりとしていませんが、秋から仕事を始めることと、近いうちに訪韓できればと思っています。5−6月ということですが、お互いに日程
を合わせていけば、私が通訳等お手伝いをすることができると思います。
実際に何を見ていくかは指導教授にも訪ねた方がいいと思いますので、メールを送ってみます。どのような形でお手伝いできるか分かりませんが、トライして
見ます。それでは、また連絡いたします。

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 Yさんから寺地へ 2002/10/17

大変ご無沙汰しております。

私は1か月半ほど前に、韓国に入国しておりまして、当分の間、こちらの大学の研究所にで研究をすることになりました。

こちらに来ていることを早くお伝えすべきではあったんですが、国を越えて生活するとなるといろいろと準備することが多く、少し落ち着いたところでメールを送ることになりましたことを了承いただければ感謝いたします。

日本にいる時は韓国にご案内すると約束しながら、残念ながらそれが実現しませんでした。

今は、私の立場は比較的、自由がききますので、もし、訪韓される際には一言伝えていただければ、私のようなものでも良ければ、お手伝いできるかと思っております。

韓国はもう秋を越えて冬に差し掛かるかといった季節です。

もし、来られる機会があれば、御一報下さいませ。

E大学校 建築科学技術研究所 研究員 Y


 寺地より Yさんへ 2002/10/17

Y 様

メールを一日千秋の思いで待っておりました。
忘れずにいてくださり、ほんとうに嬉しく思います。

当分の間とは、数年程度ということですか?
差し障りがなければ、どんな研究をなさっているのか教えてくださいませんか?

9月ころから韓国で、と伺っておりましたので、きっとご多忙のことと思い、ずっとメールを控えておりました。催促するようなことになってはいけないと思っておりましたので。
メールをいただき、お元気そうで、何よりです。

私の方こそ、方針がふらふらしましたので、どうぞお気になさらずに。
じつは、8月の下旬から、ほぼ1カ月半ほど、北海道が出版するガイドブックの執筆に専念しておりました。

「北海道 マンション管理トラブル・大規模修繕事例集」
A4版で、90頁強。原稿用紙で350枚程度ですが、執筆・編集に掛かりきりでした。
また、マンション学会北海道支部が立ち上がり、その幹事役も仰せつかりました。
支部開設の講演会なども予定しておりますので、ひょっとしたら、マンション学会の仲間と同行するかも知れません。

私ごとですが、
今月中には、自身の有限会社を立ち上げるつもりで準備中です。

そんなこんなで、身辺多忙ではありました。
韓国に行くとすれば、誰を誘おうかなどと、色々考えながらも、なかなか方針が決まらなかったのです。

でも、きょうYさんからメールをいただき、遅くとも12月上旬には、訪韓したいと、強く思います。慌ただしいですが、これから考えます。

韓国は行ったことがないので、右も左も分かりません。
観光が目的ではないので、現地の方に教えていただけるならば、こんな心強いことはありませんので。

是非、Yさんと仲良くなりたい思いますし、そうなれば訪韓は一度きりとは考えていません。

なんだか、急にわくわくしてきました!!

取りあえず、一報まで。

よろしくお願いします!!

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 こうして、訪韓がにわかに現実味を帯びてきた。
 それから、千歳からソウル直行便(大韓航空)や、ビジネスホテルの予約を完了した。
 当時の心境を仲間へのメールで知ることができる。


 寺地から、仲間たちへのメール 2002/11/11

 11月16日に、マンション事例集のセミナーを終えたら、半年間の事例集執筆に対する自分自身への「ご褒美」の意味もあって、18日午後から22日午前まで韓国(ソウル)に行って来ます。
 ソウルツアーは、千歳直行便で「2泊3日39,800円」からあるので、安いなあと思っていたのだけれど、初日、ソウルに夕方到着し、3日目の朝出発なので、実質はまる一日しか自由時間がありません。
 だから最低でも、3泊4日にしないと、ほとんど何も見ることができません。
 しかも、ツアーにひとりで参加すると、3泊4日基本料金(約5万円)のほかに約3万円の「ひとり部屋」追加料金が必要で、出費がかなりきつくなります。
 そこでやむを得ず、格安航空券(往復44000円)と格安ホテル(4泊で22000円)を、インターネットで予約しました。
 3泊だと、帰りの飛行機が満席だったため、格安ホテルにして宿泊費を切りつめ、4泊にしました。

 大学の研究室にいらっしゃるYさんとは、まだ一度も会ったことがないのですが、昨年春、彼からメールをもらい、修士論文にぼくのホームページの内容を転載しても良いかというので、二つ返事でOKしたことが交流のきっかけになりました。
 Yさんも、彼を指導している教授(建築学)も、今年から日本マンション学会の会員になったそうで、日本のマンション事情について生の話ができることを楽しみにしていると伺いました。

 韓国のマンション事情は、マンション学会の論文集などである程度知識を得ていますが、実際に訪問すれば、書物では得られない生々しい情報に触れることができると思っています。

 結果として、ソウルのマンション事情の取材に2日。
 ソウル近郊の世界遺産(建築物)見学に1日。
 地図を片手に、3日間めいっぱい歩き回ってきます。
 

 寺地から、仲間たちへのメール 2002/11/17

 明日からソウルだというのに、まだ準備をしていません。
 きょうは、しごとを早めに切り上げて、これから準備です。
 ソウルからは、きのうメールが届きました。

 ------ ここから ------

18日(月)到着。ホテルには20時ごろに到着できるかと思います。20時ごろにとりあえずホテルに参ります。私の住まいから20分くらいです。

19日(火)には団地中心に見て回ろうかと思っています。分唐(ブンダン)新都市など

20日(水)の午後からD建設より職員が出てきてくださって、マンション・モデルルームの見学となります。夕方からは、私の研究室のR先生と会食です。

21日(木)はお越しになってから行きたいところを決めようと思っています。

お一人で来られるので、何かと小回りがきくと思いますし、その都度、行きたいところを時間を見ながら、できるだけ回れればと思っております。

大規模修繕のマンションですが、色々と公社の方に当たってみたんですが、韓国最初の大規模修繕ともあって、あまりの見学者があり、今は控えてもらっているとのことです。
日本の公団とかから話していくと、姉妹提携を結んでいるようなので、少し動いてくれたりもするんですが、今回は残念ながら、難しそうです。外からは見れるでしょうが、現場にははいれないようです。ご了承ください。

R先生は計画系で集合住宅や景観・街並みなどを専門としていますが、先生よりお気を遣わずに楽にいらっしゃって、見学していってください。とのことです。

初雪も記録しだんだん寒くなってきました。
もう一度、暖かい風が吹いてくれるといいんですが。
では、お待ちしております。

 -------- ここまで --------

 文中、「韓国最初の大規模修繕」という言葉がとても気になります。

 韓国には、坂本啓一「スローなビジネスに帰れ」を持っていくことにしました。
 身軽にしたいという気持と、めいっぱい情報を収集してきたいという気持の葛藤の中で、どのデジタル機器を持っていくのか、まだ悩んでいます。

 デジカメか、デジタルビデオか。
 ノートブックを持つかどうか。
 うーん....

 では、来週は、辛いキムチで頭がオーバーヒートしているのではないか心配ですが、楽しい話題満載でお届けしたいと思います。
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